#5 考えない方法を考える:オープンボイシング(実践的インバージョン2)
長くなったので前回の続きです。
これまで要素は全て使います。
・バリーハリスメソッド=ドリアンミラー+ディミニッシュトーン
・両手で2音テトラコード
・ モジュレーション ポジション平行移動
・インバージョン固定暗記
Root:5度
3rd:4度、b4度
5th:4度
6度:b4度、5度
上記は全て基礎知識になります。
ここからが応用と実践的練習を加えたトレーニング方法を考えていきたいと思います。
またこれをするとこういう凄いことになるという考えも加えていきたいと思います。
●バリーハリスメソッドの利点
バリーハリスメソッド方式を行うメリットを考えながら導入。
どうしてもブロックコードにとらわれがちですが、そうではありません。
インバージョンで接続されているディミニッシュはパッシング的に考えて使われる一般的な方法でしかありません。ディミニッシュコードは経過音的な使われ方と誰もが教わり、知っているごく普通のことです。そしてあまり多用することはないでしょう。
もっと注目すべき点は6コード変換とDrop2にあります。
まずは、なぜ6コードにするのか。そのメリットと意味を考えて導入したいと思います。
・ガイドトーン 37:73
ガイドトーンとはコードの73のこと。
Ⅱ|Ⅴ|Ⅰパターンのようなときに保留音になる音です。
通常コードの保留音
Ⅱm=Root+3rd
Ⅴ=5th+7th
ーーーーーーーーーーー
Ⅴ=Root+3rd
Ⅰ= 5th+7th
通常のコードだと上記のような関係です。
Rootと5thはomitします。
6コード変換すると37しか残りません。
6コードの保留音
Ⅳ6=Root(3rd)
#Ⅴm6=6th(7th)
ーーーーーーーーーーー
#Ⅴm6=3rd
Ⅴ6= 3rd(7th)
まあ当たり前ですねw
ここからが重要です。
ガイドトーンは重なりますので、軸になります。ガイドトーン軸に物事を考えて構築すれば良いことになります
あと軸はもちろんRootは基本中の基本ですが、忘れずに!
軸音
・Root+保留音
エニーキーインバージョン練習でⅡ-Ⅴがスムーズにできない理由は全てバラバラに考えている。
和声法と同じです。
●Drop2インバージョンは4度と5度のみ!と覚える。
※7thが#4は当たり前!
インバージョンでRoot+5thの関係はとても簡単です。
3+6の関係が色々と複雑になるので弾けない原因の一つですが、整理すれば簡単なことです。
・7thコードのbⅥm6変換
⭐️7thコードの3rd+6thの関係は#4のみ
・Ⅳ6変換
⭐️3rd+6thの関係はRoot+5thと同じ5度4度。
・Ⅴ6変換
⭐️3rd+6thの関係はRoot+5thと同じ5度4度。
RootはバリーメソッドのⅤ6よりもⅢm3。
マイナーで揃えていた方が簡単になります。もちろんマイナー7thはⅡm6を使えば保留音が増えて楽になり、おまけに#4で揃えられる。
minor6コードの保留音とRootの関係です。
Ⅳ6=3rd
#Ⅴm6=6th(7th)
ーーーーーーーーーーー
#Ⅴm6=3rd
Ⅴ6= 3rd(7th)
Ⅰ△7=7th
バリーハリスメソッドの6thチェンジが素晴らしいのはこのガイドトーンにある。
ガイドトーンが3度で揃えばインバージョンがさらにすっきり!
・3度=保留音と覚えればOK。
※Ⅳ6はⅡ扱い
3度6度のポジションを弾く時は、注意すればよいことになる。
・バスと度数
※保留音=*
Ⅳ6|bⅥm6|Ⅴ6
*Root=5|*6th=#4|6th=5
5th=4|3rd=#4|*3rd=4
3rd=4|Root=5|Root=5
6th=5|5th=4|5th=5
何度も確認ですがw
・Drop2インバージョン暗記
Root=5度
3rd=4度
5th=4度
6th=5度
※7thコードのみ36=#4
Drop2は難しいというイメージでしたが、実は反対w
インバージョンを超簡単にする。
前置きが長かったので次回で仕切り直しw