基本和音の連結まとめ(和声法)
音楽の極意の最重要素の一つは和声法にあり
音楽の最も基礎的なことであり、音楽そのものであり、意外に疎かにしていまう灯台の梺暗し的なものが和声法そのものであり、正直これをすっぽかしてしまい、ドツボにハマるケースを体験してきた。
和声法は、音楽そのものに最も重要な要素であることに気づかされる。
実はあまりにも基本的すぎて、コード、和音を覚えたら、さっさとケーデンスに行き、和声法そのものをすっ飛ばしてしまい、今更ながらに何をしていたのか、反省していまう。
もちろん古典的なものであり、疎かにするといつまで経っても越えられない壁が立ちふさがります。
その壁を乗り越えられる手法が和声法です。
3和声法、和音のルール
トップ=ソプラノ、アルト、テナー、ルート=バス。
・声部
基本形主3和音の連結
・共通音のある2個の和音
共通音を同じ声部に保留して、共通音以外の音はなるべく近くの音に進行させる。
Ⅰ-Ⅴ、Ⅰ-Ⅳ、Ⅴ-Ⅰ、Ⅳ-Ⅰ
・共通音の無い2個の和音
Ⅳ-Ⅴの間には共通音がない。バスの動きに対し、上3声を下げるて反行させる。
禁則
・長、短7度
・増減音程 増4度(CF#)、減5度(CGb)、長2度減3度(EGb)など但し増1度は除く
・複音程(9度以上の音程:オクターブを超えるもの) 但しバスは除く。
・導音の限定進行
必ず7度はルートに解決
・Ⅴの3度音重複
・Ⅴの前のコードから増7度移動
・連続で完全1・5・8度の並行進行禁止
・隣接声部を超える超越進行
次に来るテナーの進行は、バス以下の進行しない。またその逆のパターンにも注意
・トップノートと中は重複させない
禁則を基に可能な並行進行
・3度、4度、6度、7度、9度、10度
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基本3和音は根音を重複させる。
・最初のソプラノ音を決めて配置する。
順に下の音をオクターブは超えないように配置する。
バスは12度までは許される。
・近接に共通音がある時
続けて共通音を保留する。
残りの音を近い音に決めて配置する。
・近接に共通音がない時
バスに反行して下って配置。
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・オープン、クローズを決める。
オープンは1オクターブ以上、クローズは1オクターブ以内
・ルートノートとトップノートを決める。
・バスが隣同士のテナーを超えてはいけない。
・基本Rootを重複させる。
・アルトとテナーは重複させない。
バスならば良いが、3和音であるソプラノ、アルト、テナーは重ならないようにする。※例外としてⅤ→Ⅵのような同音が一切ない場合の特別連結ルール(バス、ソプラノ上がり、中下がる)に従い、トップノート3度は中と重ねる。
・ルールに従い連結する和音に共通音がある場合は、同一部に置いて連結する。他の音は、なるべく近い音に進行させる。
禁則としてⅡ-Ⅴでは共通音を同一声部に置かない。
Ⅱ-Ⅴの場合
ⅡとⅤのトップノートは重ねず、Ⅴは3度必ずズラす。
Ⅴの第3音を基にズラす。
・Ⅱ-Ⅴでは共通音を同一声部に置かない。
・SD→Dの連結ルールを守る。
共通音が同一声部に置かず、反行させる。
トップが下り、バスは上がる。
トップが上がり、バスは下がる。
・Ⅴの第3和音(Ⅶ)導音は重複させない。
・Ⅴ-Ⅰの連結は、Ⅴの第3和音(Ⅶ)導音は同一声部の半音の動きでRootに必ず解決させる。
Ⅱ Root音とⅤ 5th音の共通音を同一声部に置かない。
・Ⅴ-Ⅵの連結は、Ⅴの第3和音(Ⅶ)導音はバスと並行させて上昇させる。
・Ⅲ-Ⅳの連結は上三声をバスに反行させる。
和声法、和音の配置のポイントは黒文字ボールドの4つ。
3和音の場合
密(クローズ)
下 + 上 : 下:中+上:中
Root+3度 : 5度+3度(b2度)
開(オープン)
さらに簡単に瞬時に対応できるように主用コードまとめ
Ⅱ
Ⅴ
第一転回
・3度をバスに置き、積み重ね、バス音は重複させない。(Ⅱ除く)
その際、3度とrootの度数は6度になり、数値の6を記入。
第二転回では、4度と6度の関係になり、数値の64を記入。
・Rootはバスの3度を重複させない。
重複音は、Rootか5度
・Ⅱのみ3度を重複配置する。
・Ⅴの3度は導音の7度ため、重複させない。
第二転回
・5度をバスに置き、積み重ねる。
バスの5度を重複させる。